ロサンゼルス / 東京 国際共同プロジェクト
Jonathan M. Hall and Takao Kawaguchi
performance












必死に〈他者との関わり〉を欲望する、
どうしようもなくダークで切ない
人間の本性


1960年代、公衆トイレにおける男性間の性行為について詳細かつ科学的に研究を行ったロード・ハンフリース。彼の研究論文をもとに、ジョナサン M. ホール (ロサンゼルス) と 川口隆夫 (東京) が国際共同プロジェクト「TOUCH OF THE OTHER」を立ち上げた。
世界各地において LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の社会的権利が確立していく中で、あえて、これまでの "逸脱した" 文化に焦点を当て、これからの未来を社会に問う。


ロサンゼルスのONE Archivesに所蔵されている、社会学者ロード・ハンフリースの調査研究資料をもとにロサンゼルスおよび東京で滞在制作、2016年1月にスパイラルホールにて新作パフォーマンスを発表する。




















photo:Ryudai Takano






































ONE National Gay and Lesbian Archives at USC Libraries
photo naoto iina



同性婚の合法化により、特に60年代後半から始まったゲイ解放運動は、その最大の目標を成し遂げたかのように見える。同性愛者を始めとする性的マイノリティは、いよいよマジョリティの経済的、法的、文化的秩序に参画しつつあると言えるだろう。しかし、このような性的少数者たちが多数者によって「平等な地位」を与えられる時、少数者は彼らが社会の除け者だった時代に彼らを彼らたらしめてきた「行為/習慣」を捨てることが求められる。

19世紀から20世紀を通じて、差別され抑圧されてきたがゆえに発明し発展させてきたユニークなゲイのセックスカルチャーは、今、インターネットやソーシャルメディアの普及もあいまって、大きな転換期を迎えている。

世界各地においてLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスセクシュアル/ジェンダー)の社会的権利が確立されていく中、Touch Of The Other はあえて、この捨て去られるべき、”逸脱した”性を探求し、何故それが私たちの社会の未来にとって重要な意味をもつのかを追求する。














Laud Humphreys
(1930–1988)



ロード・ハンフリース

1930-88年。アメリカの社会学者。60年代、公衆トイレにおける男性間の性行為について、ユニークな方法論と執拗なフィールドワークで詳細かつ科学的な調査研究を行った。70年に出版されたその研究論文「Tearoom Trade」は社会学に大きな影響を与え、LGBT解放運動の大きな後押しとなった。


ONE National Gay and Lesbian Archives at USC Libraries

南カルフォルニア大学図書館に所蔵する世界最大規模のLGBT(レズビアン/ゲイ/バイセクシャル/トランスジェンダー)関連アーカイブ。書籍や文書、新聞雑誌などの文献資料から写真、映像、アート作品、衣装、オブジェにいたるまで幅広い研究資料を集め、世界中から研究者が訪れる。また関連テーマの展覧会や講演、シンポジウムなども開催している。

http://one.usc.edu/















































photo Ryudai Takano