2010
01.09

『動くポリヘドロン』1日目

ワークショップ初日、最初、3時間なかだるみなくできるだろうか、と、強迫観念めいたものを抱えながらちょっと緊張。パクストンは1日6時間で10日間、昼寝付きだったが、持久走が苦手な僕としては最初からつい飛ばしがち。どうしたらそういう境地に行けるだろう。

1.目を閉じて最小限の呼吸/呼吸の観察/頭の中のキューブが大きくなったり、小さくなったり/部屋の様子を細部までイメージング/

2.目を開けて部屋を観察/目を閉じてイメージングしたのと比較/ディテールに意識を向け、目に映るものをひとつひとつ認識/発見したものを共有/

3.任意のルートを決め、そこを歩いたときに自分の目に何が映るかをその場でイメージング/実際に歩いて比較/視覚体験を話す

4.ヒモを使ったエクササイズ/腕の長さのヒモを両手で持ち、空間の中の任意の点を中心にそのヒモを回転させる/

2日目の今日はその続きを考えていく。

何を意識するか、どんな視覚体験を面白いと思うかは人それぞれで面白い。面白い風景を発見し、それをいろんなやり方で楽しめればいい。

2010
01.08

『Tri_K』リハーサル4日目

R1016848_trim夕べの『Tri_K』リハーサル4日目は、初めてのリハーサルらしいリハーサルだった。クリエーションの立ち上げは考えたり話してばかりで、特に初めてのコラボレーションだし、3人のうち2人(少なくとも1人)はスロースターターだし、最初の3日間はホワイトボード上の作業が多かった。が、4日目にしてようやく体を動かしうっすらとではあるが汗もかき、。衣装担当のノリコさんや音響映像担当のツヴァサさんも顔を出してくれて、賑やかで楽しかった。やっぱり稽古は楽しいのがいい。
ディックは自分のことを心配性と言う。一番の恐怖は行き詰まること(地下鉄やエレベータが停まって出られなくなるのも恐いらしい)で、だから最初からわりと細かく準備して構成も決めてから作品作りに取りかかる。今回はリハーサルの期間が超短いからそれも当然なのだが、締め切り間際の出たとこ勝負な他の二人とは対照的。初日に具体的な照明案まで盛り込まれた彼の提案を聞くと、単純なメッセージを箇条書きに展開したような構成で、”まんま”な感じがして抵抗があった。僕がわりとはっきり難色を示してしまったので、その時点でどうもディックは内心パニックしたのかもしれない。でも、アイディアはやってみなければわからない。彼の案をたたき台にして僕らだったらどう料理するかをやってみよう、っていうので、イマイズミと僕が考えてきた(その場で考えた)案を実際にやってみた、のが夕べのこと。ほらほら、広がった。そのままオッケーというのでもないけれど、なんとか玉は転がり始めたようだ。

さて、今日の夜は、それとは別に、セッションハウスでワークショップ初日。気がついてみると、3時間でやることをわりときっちり最初から最後まで献立を組み立てている。だって、途中でやることなくなったら恐いし。ディックに負けず劣らず、僕も心配性。

2010
01.07

思い立ったが吉日

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別におみくじでそう出たわけじゃないけれど、2010年新年の目標は、思い立ったが吉日。ぐずぐず考え込んで出さずにいるのが癖で、言うのも書くのも回りくどい。内視鏡検査をすると大腸が長いと言われたことがあるが、溜め込んでしまって何かあるとすぐ便秘になる。秋のツアーの後もリハや本番が続いて、過敏性調症候群とやらになって、便秘と下痢が交互にやってきて苦しんだ。年末には九州に帰省して、移動中の下痢ほど気が気じゃないものはない。友人のI氏は原因不明の下痢が長期続いて、どれほどの苦しみか。

なので、年頭の決意は、「思ったことはすぐに言う、書く、実行する。」わりと朝、寝覚めにいろいろ考えることが多い。考えたらメモをとる、TO DO リストを作る、さっさと起きて実行に移すべし…、しかしねえ、これって簡単じゃない。寒いし、また布団にもぐりこんですぐにあれこれ考えてしまう。作品のアイディアも、トライせずに消えていってしまったもの数知れず。こうやって書いている文章だって、ずいぶんくよくよ書きあぐねている。

2010
01.05

2009年の仕事

去年一年間にした仕事をまとめてみたら、こうなった。

2009

01.17-21 映画『kingyo』 撮影
Kingyo Venezia

04.9-18 『a perfect life』 東京・void+ 公演
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04/05 スティーブ・パクストン来日ワークショップ通訳 Interpreting for Steve Paxton “Materials for the Spine” Japan Tour

05.19-31 ルーデンス・リサーチ&クリエーション with Ted Stoffer、東京・森下スタジオ
06.12-27 リスボン・ダンスフォ―ラム Pointe to Point 参加(『グッド・ラック』上演、『Slow Life』製作)Espaço Alkantara, Lisbon

07.09 東京・When Where Festival ワークショップ『動くポリヘドロン』(http://bal2.exblog.jp/11574354/)
07.10 東京・多摩美術大学芸術学科ジェンダー文化論 特別講義「アイデンティティとメタダンス」
07.11 東京・When Where Festival パフォーマンス足立智美x手塚夏子x川口隆夫(http://bal2.exblog.jp/11509910/

08.06-09 『true―本当のこと』東京・シアタートラム公演 http://www.true.gr.jp/
08.11-13 『a perfect life ROADSHOW』東京・日暮里 d-倉庫(フェスティバル「ダンスがみたい!」)

09.06 & 09 映画『kingyo』ヴェネツィア映画祭上映
09.14 『グッド・ラック』ヴェネツィア大学 Universita Ca’Foscari Venezia, Italy
09,15-17 LEDワークショップ『Refined Colours』TransArt Festival, Bolzano, Italy
09.19-21 LEDワークショップ『Refined Colours』Dance City, New Castle, UK

『true―本当のこと』EUツアー 
09.25 & 26 オランダ・アムステルダム Stadsschouwburg Amsterdam
09.29 オランダ・アイントホーフェン Parktheater, Eindhoven
10.03 & 04 ドイツ・デュッセルドルフ Tanzhaus NRW, Dusseldorf
10.09 & 10 ドイツ・フランクフルト Kunstlerhaus Mousonturm, Frankfurt
10.15-17 フランス・パリ Maison de la Culture du Japon, Paris

10.21 法政大学GIS「Topics in Contemporary Art」アーティストトーク

『true—本当のこと』ブラジルツアー
11.11 & 12 リオデジャネイロ Festival Panorama de Dança 2009, Rio de Janeiro
11.18 & 19 サンパウロ Teatro Paulo Autran at SESC Pinheiros, São Paulo,
P1000057

ダムタイプ『ヴォヤージュ』Dumb Type “Voyage” EU ツアー
11.25 & 26 ギリシャ・アテネ Megaron Mousikis’ Alexandra Triandi Hall, Athens, Greece
12.03 フランス・カンヌ Palais des Festivals et des Congres Theatre Debussy, Cannes, France

12.22 & 23 東京・原宿パフォーマンスプラス 生西作品振付・出演 Harajuku Performance Plus, Tokyo

2010
01.04

Tri_K いよいよリハーサル開始

年末に香港からディックがやってきて、いよいよ今日からリハーサル開始。製作期間がちょっと短いけれど、どんな作業になるのか。

2010
01.03

1月8 & 9日 川口隆夫ワークショップ

川口隆夫ワークショップOBA_1657
『動くポリヘドロン——私の目に映るもの』〜自分の周りに生成する多面的空間と親密な関係を結ぶために〜

2010年1月&2月 参加者募集

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、今年のスタートは、ワークショップです。1月から2月にかけて、東京・神楽坂のセッションハウスにて、2009年度レジデンスアーティストとして、ダンスワークショップ『動くポリヘドロン——私の目に映るもの』〜自分の周りに生成する多面的空間と親密な関係を結ぶために〜を行います。1月はワークショップ入門編、2月は10日間のワークショップと最後に受講者によるパフォーマンスです。

事実上、初めての本格的なワークショップです。<踊る>というよりは、<見る>ことをいろいろと発見して楽しむことを目指す、体験型のワークショップです。だから、ダンサーであるなしに関わらず、どなたでも参加できます。

自分の目の前に広がる風景は、自分がこちら側からそちら側へと移動すると、当然、その過程を通じてぐぐっと変化していくわけですが、自分が移動する距離や方向、角度、そして速度が変われば、その変化の仕方も千変万化です。その変わり方をいろいろと発見し、楽しもうじゃないか、というわけです。

言い換えれば、自分が映画のカメラになって、自分の見たい<映像>を<撮影>する?! そのための手段として<動くポリヘドロン>や<巨大なあやとり>といった考え方を使うのですが、その詳細はチラシやサイトをご覧ください。

また、2月のワークショップ&パフォーマンスでは、ダムタイプや『true—本当のこと』で一緒に仕事をしている藤本隆行(キンセイ)さんに参加してもらい、LEDの照明システムを使って、受講者自身が照明とダンスの両方を作るということも体験することができます。

1月のワークショップは来週と、期日が迫っていますが、参加者を募集しています。
●ワークショップ入門編
1月8日(金)19:00 – 22:00
1月9日(土)13:00 – 16:00
会場: セッションハウス 地下スタジオ
受講料: 1回3,150円 2回通し5,250円

そして2月には10日間のワークショップを経て最後に受講者によるパフォーマンスを行います。そちらもぜひご参加ください。
2月15日(月)— 25日(木)ワークショック
2月20日(土)、27日(土)、28日(日)パフォーマンス

詳細/参加申し込みは、http://www.session-house.net をご覧ください。

初めてのワークショップということでまだまだ不案内なところもありますが、ぜひ一緒に<動くポリヘドロン>を体験してください。
2010年がみなさんにとって実りの多い年となりますよう。

川口隆夫

新作『Tri_K』
ディック・ウォン、今泉浩一、川口隆夫
香港・東京ダンスコラボレーション
2010年1月 東京/神戸
3月 香港芸術節
5月 リスボンAlkantara Festival
http://trik.jugem.jp/

2009
12.21

ひとり停電

先週うちで停電発生。夕方、ルームメイトから料金未払いで電気が止められたと出先に電話がかかってきたので、やれやれと思い、うちに帰って真っ暗ななかを部屋まで行って、ろうそくを点けて、未払いの請求書を探すが、期限切れのものが見当たらない。未払いのままどこかに紛れたのだろうか。時間が時間だから東京電力に電話して確認しようもない。クリエーションで京都から東京に出て着ているヒロの、翌日は公演初日の晩であるのに、電気もなければ暖房もお湯も出ない。あー、申し訳ないなあ、と、請求書の管理のずぼらさに自分であきれながら、仕方がないのでスーパーに懐中電灯を3つ(自分とルームメイトとヒロの分)買い、リビングにはろうそくを用意して、当然テレビもステレオもインターネットもできないので、ここぞとばかり、懐中電灯で照らして本を読むことにした。『1Q84』Book 2。ソファに寝転がって肩と枕の間に懐中電灯をはさんで、寒いので毛布をひっかぶって。途中、お茶のカップを取るときにテーブルの上に置いたろうそくをひっくりかえして、融けたロウがテーブルの天板にこぼれた。そうこうして数時間が過ぎ12時頃、ルームメイトもそれから少ししてヒロも帰ってきた。先に携帯メールで玄関に懐中電灯が置いてあること、ろうそくの用意があることなどを連絡はしていたが、二人とも自転車のヘッドライトをはずして使い、ろうそくなどは見向きもせず、しかもノーコメント。ただいまも言うか言わないかで、自分の部屋に行ってしまった。ブラジルツアー中の11月10日の大停電のときは宿泊先の食堂でろうそくの灯りでビール飲んでわいわい楽しかったので、そのときも少しは普通と違う状況を楽しむことになるのかと期待していたから、がっかりした。初日の前の晩だし、リハでくたくたなのだからヒロが早く寝るのは当然か。ルームメイトはボーイフレンドを連れてきて部屋で仲良くやっていたし、自分はそのままソファでふとんをひっかぶって、キッチンにおいたティーキャンドルだけが意外と長い時間、ついたままになった。翌朝、8時に起きてさっそく東京電力に電話。料金の支払い状況を確認したら、停止になるほどの未払いはないことがわかった。どうやら漏電でブレーカーが落ちたのではないか。1時間ほどして職員さんが見に来てくれて、開けたことのない配電盤を開けてみたら、どうやら誤作動だったことがわかった。なぜ最初にブレーカーのことを考えなかったのか。いずれにしてもいつも開ける配電盤とはもうひとつ別のふたを開けない事にはそのブレーカーは見つからなかったわけで。それにしても、ふたりとも朝、電気が復旧したときにも、そのことについて一言もなかった。まるで何事もなかったかのように。一晩、僕ひとり、電気のない暮らし。

2009
12.18

ついに『kingyo』を観る

火曜日、ついに『kingyo』を観ることができた。今年の1月、寒い中で撮影があって後、完成作品を見る機会をずっと逸していた。自分で言うのも何だが、よかった。ダンスの記録映像を見るときもそうだが、自分の姿ばかりを追ってしまうので、そうならないようにと努めてはみたものの、やはり気になるし。左右二分割画面なので片方にしか自分が映ってなかったらもう片方はまったく目に入らない。で、どうだったかと言うと、これはもうカメラや編集によるところが大きいのだが、わりとイケている。顔の表情や動きのテンポ、向きなど、微妙なところで感情や筋の展開がちゃんと表現できているではないか。びっくりした。なにしろ、「妻の死をきっかけに女子学生との不倫の関係に終止符を打とうとする大学教授」の役なのだ。上映会では早稲田の安藤研究室の他の学生の作品や、Con-Can Movie フェスティバルの入賞作品も上映され、我が金魚の監督のエドモンド楊は、そのフェスティバルでもグランプリを撮って、その若くも目覚ましい才能には誰もが拍手を送った。上映後レセプションがあって、その後、金魚の打ち上げに行き、撮影スタッフやキャストとともに夜中2時まで。音楽を担当したポーランド人のスワベックがすっごくいい調子で、ウォッカで鍛え上げられた彼につられてついつい焼酎を何杯もお替わりしてしまった。

2009
12.16

ストレス耐性が低い

やることが一時にいくつもあるとストレスを感じるのは普通のことだろうが、自分ほどストレス耐性が低いのも困る。そわそわするばかりで何も手につかず何もはかどらない。それでもここ1週間、ずいぶんいろいろと面白いこと、初めてのことがあった。来週のパフォーマンスの準備や打ち合わせがいろいろと進んでいて、僕は顔に特殊メークをしてもらうことになり、その型取りをした。歯の型を取るピンク色のペーストを顔全体に塗って(乾くと白くなる)、今度はその上から石膏を塗る。固まったものをはがすと顔の型ができる。特殊メークはそこからさらにいくつもの工程があって、ずいぶん手間のかかることなのらしい。自分としてはオペラ座の怪人みたいなのかと想像しているが、実際どんな顔になるかは本人も含めて当日のお楽しみ。メークの次は衣装。ラッドミュージシャンというブランドの服を借りることになって先日フィッティングに行ってきた。スマートなスーツ。(最近舞台はスーツばっかり着ている。)つま先から首までばっちり決めてもらう。雨がざーざー降ってたけど、大きなバッグをふたつも抱えて足取りも軽く意気揚々。週末にはヴォイスの吉田アミさんとの打ち合わせ。彼女の声はやっぱり生で聞くと、フラジャイルな緊張感があって、ゆさぶられる。特殊メークに黒のスーツ、いろんな装置のアイディアもあって、ミステリアスなものになりそう。明日から共演する点子ちゃんがやってきてリハーサル開始。どんなパフォーマンスになるか楽しみだ。

2009
12.07

2010年1月新作パフォーマンス『Tri_K』

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ようやく1ヶ月にわたるブラジル(『true―本当のこと』)、そしてアテネ/カンヌツアー(ダムタイプ『ヴォヤージュ』)が終わって今年も余すところ3週間。12月の情報2つと、2010年1月の新作『Tri_K』情報をお知らせします。

 

12月15日 川口隆夫出演、エドモンド楊監督作品『kingyo』東京上映

(エドモンド楊監督、2009年。今年のヴェネツィア映画祭短編部門公式招待作品。映像文化製作者連盟アワード・準グランプリ&ニュークリエーター賞受賞。)

早稲田大学大隈小講堂、13:00 開場13:15 開映(『kingyo』上映はだいたい3時前後)

http://www.giti.waseda.ac.jp/GITS/news/download/showingfilms.pdf

 

12月22&23日 HARAJUKU PERFORMANCE +(PLUS) 2009 

「パフォーマンスライブ」の中の生西康典 作品に出演します。

ラフォーレミュージアム原宿 12月22日 (火)19:30、23日 (水・祝) 13:00、18:00

http://www.lapnet.jp/eventinfo/special/lm/hpp/index.html

 

そして年が明けて、新作。香港のダンサー/振付家、黃大徽(ディック ウォン)、そして映画監督・今泉浩一とともに、3人のダンスパフォーマンス作品を発表します。

2010年1月

香港∞東京ダンスコラボレーション

黃大徽∞川口隆夫∞今泉浩一

『Tri_K 』   

1月23−26日 東京・森下スタジオ

1月30&31日  神戸・ArtTheater dB 神戸

3月13&14日  正式ワールドプレミア@香港芸術祭

5月24&25日  リスボン・アルカンタラフェスティバル

 

微妙なユーモアと屈折したゲーム感覚で現代人間社会をザッピングする、

極東のスリー(イケ)メン イン ダーク スーツ 。

三人の、どこが同じで、何が違うか。

http://trik.jugem.jp/